知的障害者の幸せ

知的障害者が社員の7割という日本理化学工業という会社が最近話題になっていますね。(ホコリの出ないチョーク製造、美唄にも工場があるそうです。)

日経ビジネスの記事に大山泰弘会長の考え方が紹介されていました。
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 大山さんには一つの疑問が消えていなかった。「どう考えても、会社で毎日働くよりも施設でゆっくりのんびり暮らした方が幸せなのではないかと思え たのです」「ミスをしたときなどに『施設に帰すよ』と言うと、泣きながらいやがる障がい者の気持ちが、初めはわからなかったのです」

 生活するだけ、生きるためだけなら施設にいればすむだろう。ストレスのない毎日は幸せなのではないか。それなのに単純に見える作業を繰り返すだけの仕事、そして叱られることもある会社で働きたがる。彼らは何にこだわっているのか。

 大山会長は禅寺のお坊さんにその疑問をぶつけてみた。お坊さんはこう答えた。

 「幸福とは、(1)人に愛されること、(2)人にほめられること、(3)人の役に立つこと、(4)人から必要とされることです。その内の(1)以外は施設では得られないでしょう。この『3つの幸せ』は、働くことによって得られるのです」

 普通に働いてきた大山さんにとっては、目からウロコが落ちる思いだった。「人間にとって“生きる”とは、必要とされて働き、それによって自分で稼 いで自立することなのだ」と気づいたそうだ。『3つの幸せ』を求めていく中で、(1)人に愛されることの幸せも実現するかもしれない。  http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20100129/212458/?ST=print

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今日完成する予定の新谷舞子さんの修士論文のテーマも「幸福祉社会」。 新谷仮説では幸福祉社会への4つの鍵は4K(共育、共生、協働、環境)。