起業マインド

Eurobarometer survey on entrepreneurship
Eurobarometer survey on entrepreneurship

日経等にも報じられていますが、EU委員会が定期的に実施している大規模な調査
Eurobarometer Survey on Entrepreneurship
の最新版
(昨年12月に日本(JP)、中国(CN)、韓国(SK)、米国(US)、EU等36カ国で15歳以上の26000人を対象にインタビュー)で、日本人の起業マインドが調査国中下位でした。201ページの報告書は無料でダウンロード出来ます。


今回ははじめてアジア諸国が含まれたようです。

日経が引用している表は左です。マルタ(MT)、スウェーデン(SE)、チェコ(CZ)、デンマーク(DK)、ベルギー(BE)、スロバキア(SK)の6カ国が日本よりも低い数字になっています。

詳しく分析してみる必要がありますが、北欧については私の実感からあまりはずれていません。

つまり、起業したい人は日本と比べてそれほど多くないかもしれません。

ただ、それよりも大切なことは、「将来に対する展望」ではないでしょうか。
日本、日本人は、とくに現在の若者には大変な閉塞感がみなぎっています。将来に対する展望、未来が見えないのです。

起業はその一つの可能性でしょう。しかし、それ以外でも可能性はあります。
そのような「将来に対する展望」が見える国にしないと、NIPPONの将来はありませんね。

 

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これに関連して、日経6/28(月)朝刊に日本青少年研究所の千石保理事長が、現代日本 若者の人生観について興味深い論考を展開されていました。

 

日本、米国、中国、韓国との高校生の意識の比較調査で、以下のような日本の若者の意識が浮かび上がっているという。

 

・偉くなりたくない

・えらくなると責任ばかり多くなって損をする

・リーダーになりたくない

・何の責任もなく楽しくやれれば一番よい

 

「暮らしていける収入があればのんびりと暮らしていきたい」という考えに「とてもそう思う」と答えた高校生は、米国が13.8%、中国17.8%、韓国21.6%に対し、日本は42.9%にも達したという。

 

「のんびり」平凡がいい、と日本の若者は考えている。しかし、たとえ自分がのんびりしたいと思っていても回りの変化がこれだけ著しい時代だ。

 

Status quoはあり得ない時代です。