公益法人の〈改革〉

 今日はある公益法人の臨時評議員会。

 議案は新法人への移行に関わる「最初の評議員候補者の選出」。

 

 公益法人制度については、以下の2点を目的とする抜本的改革に関する法律が2008年12月に施行され、5年以内に新制度に移行することになっている。

 

 

・ 現行の公益法人の設立に係る許可主義を改め、法人格の取得と公益性の判断を分離することとし、公益性の有無に関わらず、準則主義(登記)により簡便に設立できる一般的な非営利法人制度を創設すること

 

・ 各官庁が裁量により公益法人の設立許可等を行う主務官庁制を抜本的に見直し、民間有識者からなる委員会の意見に基づき、一般的な非営利法人について目的、事業等の公益性を判断する仕組みを創設すること

 

多くの公益法人はこの移行手続に多大な時間と労力をさいておられる。

今日も30分ほどのセレモニー的な会議のために、多くの方がわざわざ東京から来札、地元からもそうそうたる面々が集まられた。異論や質問もほとんどない「セレモニー」だ。

 

元経団連会長の秘書であったI弁護士は最後に「たくさんありすぎる公益法人を整理する目的の法律が、逆に制度を煩雑にしている。D元会長ならだまってはおられなかっただろう」と制度と法律を非難された。

 

そして私にどう思う、とふられたので、私は「日本の大学生の3人に2人は日本の将来に夢も希望もない、と言っています。残念ながら私は『そうではない』と断言出来ないのです」と発言しました。

 

このようなそうそうたる面々はセレモニーではなく、もっと創造的、クリエイティブな価値を生み出す議論に時間を使うべきでしょう。日本の将来に夢や希望はあるのでしょうか?

 

昨日は私は今日の公益法人の評議員会とはある意味で正反対の民間の、ある新規プロジェクトの会議に参加する機会がありました。こちらでは、ついて行けないほどのスピードでプロジェクトが進んでいます。このような民間活力が自由に羽ばたける環境があれば、日本の将来に夢も希望もある、と信じたいものです。