第2回教室ファシリテーションセミナー in 札幌

今日は教室ファシリテーションセミナーin札幌 - 教室ファシリテーションのアイテムとステップ第一日。講師は堀裕嗣・山下幸・藤原友和3先生のトリオ。

 

大変感銘を受け、〈これまでの人生で五指に入るエクサイティングなセミナー〉、とブログに書いた2月の第一回教室ファシリテーションセミナーin東京に勝るとも劣らない内容でした。

 

今日の内容は、以下のとおりでした。

 

・ファシリテーションの進め方・問いの立て方 (堀裕嗣)

・ペア・インタビューで年度当初の出逢いを活性化する (山下幸)

・グラフィック・ファシリテーションで議論を見える化する (藤原友和)

・教室にワールド・カフェを導入する (堀裕嗣)

 

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・ペア・インタビューは私は大学の授業でも活用していますが、今日は自分自身がインタビューしたり、インタビューされる貴重な体験でした。実際に自分でもやってみるのは大切ですね。上のグラフィックは私をインタビューして下さった小畑篤先生の作品です。

 

・グラフィック・ファシリテーションを担当された藤原先生は、昨日のNHK-TV北海道ネットワークニュースで登場されました。

 

番組の中で私が注目したのは、藤原先生の3歳の娘さんとの家でのグラフィック・ファシリテーションによる親子のコミュニケーション。〈父親不在〉と言われることも多いNIPPONで親子のコミュニケーションの重要性は言うまでもありません。藤原先生には今後グラフィック・ファシリテーションを活用した親子のコミュニケーション講座にも期待したいものです。

 

・ワールド・カフェのテーマは東京と同じ〈失恋〉でした。ただ、メンバーが異なると、議論の展開ももちろん違います。新鮮な体験でした。

 

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教室ファシリテーションセミナーは今後京都(5/4)、名古屋(5/5)東京(5/6)など全国で北海道発の情報発信を企画されているようで期待が高まります。

 

今後さらに教室ファシリテーションセミナーを進化させるために、堀裕嗣先生らはすでにお考えとは思いますが、以下のような方向性やアイデアもご検討頂いてはどうでしょうか。

 

・今日も私以外にもおられましたが、2回目,3回目と参加される、リピーター、常連客用のメニューの作成。具体的には、何回かのシリーズとします。1回目のワークショップの後は教育現場に戻って実践研究をしてもらいます。次回のワークショップでは参加者にそれぞれの事例報告もして頂きます。このように参加者が現場と〈セオリー〉を往復し、お互いに切磋琢磨することによって連続性とさらなる進化が期待出来ます。大学院等と連携して単位取得を可能にすれば、参加者のモチベーションがさらに高まるかも。これらのすぐれた実践事例を〈Best practice〉としてデータベース化すれば一層の広がりが期待出来ます。

 

・東京のセミナーだけはどうしてか、(教職員でない方々もご参加いただけます)と明記されています。これはとても大切なことです。

 

リチャード・フロリダを引用するまでもなく、創造性の大切な源泉の一つは〈ふだん職場、学校、家庭などで出会わない方々〉と話をすること。

 

東京以外のセミナーでも〈異業種〉の人が入るとさらに刺激的、エキサイティングな意見交換が出来ると思います。今日お話をした私の近くの先生も、偶然かもしれませんが、教師になる前に企業などで苦労し、実社会を体験されていた方が複数おられました。このような方の発言には臨場感があり、一言二言お話をするだけで違いを感じさせられます。

 

・東京でも札幌でも感動したのは、堀裕嗣先生をはじめ講師の先生方の発想、創造性の豊かさです。次から次へと興味深い問い、課題が飛び出してきます。先生方はどのような方法で豊かな発想と創造性を育てておられるのか、興味津々です。 私はこれからのNIPPONにとっての大切な人材像から、すべての担当科目における学生の到達目標を〈創造性と自己効力感〉の2つに絞り込んでいます。 

 

教室ファシリテーションでは何よりも教師の力量が問われています。教師の創造性、工夫、授業力などです。具体的な手法と共に、その基礎にある創造性や活用方法、応用力などの育成講座にも期待したいものです。

 

明日は午前中の〈教室にマイクロ・ディベートを導入する〉だけしか参加出来ませんが、楽しみです。