不安定階級 "The Precariat" by Guy Standing

今朝のDagens Nyheterの社説は〈不安定な問題〉と題し、昨年スウェーデン語訳も出版されたGuy Standing教授の指摘した不安定階級の問題を取り上げています。

 

〈不安定で、不幸せで、怒っている〉階級で、不安定で短期の雇用が原因です。具体的にはプロジェクト雇用、フリーランスなどの短期雇用形態で、常に次の仕事を探す必要のある人たちです。

 

スウェーデンでは正確な統計は整備されていませんが、若者、移民、女性などに多いようです。

 

DN紙は〈スウェーデンはデンマークやオランダよりも雇用保護の見かけの法整備は進んでいるが、仕事の安定性も満足度もこれらの国の方が高く意識されている〉と述べています。以下は社説からの引用です。

 

サービス産業社会におけるカーストのない階級、との表現も無視出来ない。

福祉社会における昔からの〈安心感と自由の妥協〉は現実には機能していない、と見るべきであろう。

 

日本でも非正規雇用は雇用者の37%に達し(2013年第3四半期の労働力調査)大きな問題になっていますね。