取締役会の女性のクオータ制の議論の再燃ースウェーデン

Svenskt Näringsliv (スウェーデン産業連盟)のJens Spendrup会長のスウェーデン公共放送Sveriges Radioでの発言をめぐって取締役会における女性のクオータ問題が再燃しています。

 

Jens Spendrup会長は「有能な女性が少ないので、取締役会における女性のクオータ制導入には絶対反対」との発言をしました。

 

これに対して、様々な団体や個人から猛烈な反論が出ています。

 

Jens Spendrup会長は「説明不足で誤解された」、と弁解に必死です。

 

この報道をめぐっての私の印象は以下のとおりです。

 

・「有能な女性が少ない」というような発言は、たとえそれが事実であってもスウェーデンでは禁句。「男女は平等であるべき」ピリオドです。スウェーデンの産業界を代表する財界人がこのような失言をするのが信じられません。

 

Svenskt Näringsliv (スウェーデン産業連盟)はスウェーデン使用者連盟(SAF)とスウェーデン産業連盟(SI)が統合されて2001年春に誕生しました。49の産業別団体、6万の会員企業、総従業員数は150万人に達します。かつてのSAFやSIのトップのイメージはグローバルに活躍するスウェーデン企業のトップでしたが、2013年に就任したJens Spendrup氏はSpendrupというローカルな飲料企業の社長。スウェーデン産業連盟のイメージも変わってきているようです。