過疎地への転入移住者が増加(スウェーデン)

今日のDagens Nyheterのトップ記事は〈過疎地への転入者が増加する新傾向〉

 

DN紙は中央統計局(SCB)に発注した調査結果を記事にしています。ここでは、過疎地の定義は、一平方キロあたりの人口密度が8人以下で、中心部に住む住民が総人口の70%以下の自治体、と定義されています。

 

15年前、1998年には過疎自治体への転入者は転出者よりも1028人少なく、人口は社会減でした。

これが2013年には転入者が転出者よりも161人多く、社会増に転じています。(真ん中のグラフ)

 

スウェーデンの過疎地の自治体はオランダ等の見本市などで移住促進のマーケティングに力を入れてきました。

 

キーワードは〈もっとスペースがあります〉〈より良い空気があります〉などで〈ライフスタイル移住〉と呼ばれる移住者がオランダやドイツから増えています。DN紙上のインタビューでTillväxtanalys成長分析庁のJan Cedervärn氏は〈特別なライフスタイルを追求するために積極的に過疎地に移住する人々〉の意義を強調しています。

 

またスウェーデン国内における過疎地への転入者も増えています。2013年は前年と比べて5%の増加です。

 

問題は過疎地の高齢人口構造による人口の自然減です。

 

DNの記事では、ストックホルムの南のSödertäljeから3人の子どもを連れて北部スウェーデンのStrömsundに移住したMaria Lövgrenさん(45)が紹介されています。

 

〈Södertäljeでは、持ち家、仕事などすべてがあったけれど、人生をエンジョイする時間がなかった〉とマリアさんは移住の理由を説明しています。

 

ストロムスンドではマリアさんは刺青のサロンを経営しています。町の人口は少ないけれども経済的に成り立っているとのこと。