あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。ストックホルムも積雪ゼロのお正月です。
さて休み中に読んだ本の中のおすすめの一冊です。
"Happier: learn the secrets to daily joy and lasting fulfillment" by Dr Tal Ben-Shahar, McGraw-Hill, 2007
私は英語版を読みましたが、最近和訳も出て(訳本は1500円程度で値段も安い)いるようです。
和訳のアマゾンのレビューを見ましたら、すばらしいレビューが見つかりましたので、原文のまま転載させて頂きます。
私は娘と息子に買って読むように勧めました。
−−−−以下アマゾンのレビューです。
By 猫村しず
(TOP 1000 REVIEWER)
「幸せって何だろう? どうしたら、もっと幸せになれるんだろう?」という、おそらく誰もが一度は持つであろう(あるいは常に持ちつづけているかもしれない)問いに、著者がやさしく語りかけるような形で答えてくれる一冊。
本に書かれた内容は、著者がハーバード大学で教えている肯定心理学(ポジティブ・サイコロジー)の授業、すなわち“幸せに生きるための授業”がもとになっているという。
一読して面白かったのは、「四つの幸せモデル」の話と、「MPSプロセス」の話。
「四つの幸せモデル」とは、「出世競争型」(未来のために今の幸福を犠牲にする生き方)、「快楽型」(今の幸福のみを追求する生き方)、「悲観型」(今も未来も不幸になる生き方)、「至福型」(今も未来も幸福になる生き方)で、この「至福型」こそが理想型とされている。
我が身を振り返ってみた時に、どうやら自分は、「出世競争型」を経て「快楽型」と「悲観型」の間を行ったり来たりしていたのではないか?と思わされた。
確かに、この「今も未来も幸福になる生き方」ができれば、最高だろう。
実践にあたっては、過去を振り返りつつ項目を紙に書き出してみる、といった形の「エクササイズ」なるものが付いている。
著者の意図としては、読者が、こうした「エクササイズ」を実践し、この本を「ワーク・ブック」として活用することによって、もっともっと幸せになってほしい、という思いがあるようだ。
そして、「MPSプロセス」とは、「自分はどんなことに意義を感じ、喜びを感じ、また、何が得意なのか?」という三つの自問を行い、その最大公約数の部分にこそ自分のなすべき仕事がある、といった考え方。
(「MPS」は、「意義」「喜び」「長所」の頭文字を取ったもの。)
これも、自分に引き当てて考えてみたところ、いろいろと自分について意外な新しい発見があった。
天職を見つけるため、あるいは、よりよく生きるためのヒントとして、使える考え方ではないかと思う。
全体を通して感じるのは、著者自身が悩みながら成長してきた過程でつかんだ、より幸福に生きるためのメソッドを、読者に対して惜しみなく、かつ分かりやすく、分け与えてくれている、という印象。
今後、自己啓発書の名著として、長く読み継がれていくべき一冊と言えるかもしれない。