フィナンシャル・タイムズの記事
Japan's splendid isolation may be at risk
が日経に和訳されている(17日朝刊)。以下はその一部の引用だ。
世界への関心失う日本 危機抱えた優雅な孤立
「世界は日本への愛からさめ、日本も世界に愛想を尽かしている。日本への関心が薄れ、東京に拠点を置くある証券会社は、投資リポートのタイトルから「日本」 の文字を消し去ればより多くの顧客に読んでもらえるのではと考えるほどだ。 (中略)
日本はこれから数十年、快適で、羨望(せんぼう)の念すら起こさせる老衰への道をゆっくり進むのだろうか。 (中略)
底流にあるのは「不安定で危険な世界に真正面から向かい合おうとしない」日本に対する米国政府の積もり積もった不満だ。」
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「世界が日本への愛からさめ」ているのは、経済的背景が大きいだろう。日本の産業の国際競争力の低下が顕著であり、中国などアジア新興国、BRICSの魅力が相対的に高まっている。
「日本も世界に愛想を尽かしている」のも残念ながら大問題だ。最近海外への日本人留学生の減少が話題になっている。
スウェーデンに留学していた学生が最近帰国して「一番印象に残ったことの一つは、EUだけではなく、世界中から留学生が来ていたこと」と話してくれた。スウェーデンを含めEUでは国境を超えた学生の移動は日常的だ。