世界経済フォーラムがLisbon Review 2010を5月9日に公表した。
これはEUの2000年のリスボン首脳会議(サミット)で採択された「2010年までに、EUが世界で最も競争力のあるダイナミックな知識経済市場を形成し、よりよい多くの雇用と社会の一体化、持続可能な発展を目指す」という方針に基づき、以下の8の項目で総合的にランク付けしたもの。
1) Creating an information society for all すべての国民への情報社会の創出
2) Developing a European area for innovation and R&D イノベーションと研究開発
3) Liberalization (completing the Single Market; state aid and competition policy) 単一市場化
4) Building network industries ネットワーク産業
5) Creating efficient and integrated financial services 効率的で統合された金融サービス
6) Improving the enterprise environment 企業環境の改善
7) Increasing social inclusion ソーシャル・インクルージョンの上昇
8) Enhancing sustainable development 持続可能な発展の引き上げ
結果は1位にスウェーデン、2位はフィンランド、3位がデンマークと北欧勢が上位を占めた。4位以下はオランダ、ルクセンブルグ、ドイツ、オーストリア、フランス、イギリス、ベルギーが続いている。
EUはグリーンでイノベイティブな経済を目指すこれからの10年間の戦略、Europe 2020を3月3日に公表している。