Economist の記事"Profiting from non-profits"は大変興味深いし、この記事で紹介されている新しい本“Zilch: The Power of Zero in Business.”もぜひ読んでみたい。
最近米国のYMCAは166年間使って来た名称を "The Y" に変更したそうだ。
非営利団体(non profit organization)は営利団体に学ぶべきとよく言われるが、エコノミストによればその逆も大切だ。
非営利団体の職員の給与は一般的に低いが、モチベーションが高く、個人的に組織の目的や自分の業務に傾倒している。だから仕事の満足度が高い。さらに非営利団体の組織はフラットで、意思決定が速く、営利企業の〈大企業病〉が少ない。
"Zilch: The Power of Zero in Business" (zilchはzeroのこと)の著者Nancy Lublinさんは、DoSomething.comという、若者による社会の活性化を促す団体を主宰している。
この本の概要は以下のように説明されている。
"What we have to offer can be boiled down to one concept: the power of zero. We get more done with less of just about everything, from our people to our workplaces to our vendors. Zilch is what drives us to be more innovative, more passionate, more creative. So stop whining about your budget cuts and start asking yourself what you'd do if you had zilch. You'll be surprised just how powerful that is."
Lubinさんによれば、非営利団体の効率が悪いとは言えない。営利団体でもGMのように効率が悪い企業もある。非営利団体は、Non profit ではなく、Not for profit である。
社会起業、社会企業、モチベーション、仕事の満足度、等々の視点から興味津々の本で、到着するのが楽しみです。