今日は北のドラッカリアン・佐藤等公認会計士著『実践するドラッカー』公開読書会。
佐藤さんが今年上梓された『実践するドラッカー』思考編、行動編を事前に読んだ参加者が、気にいったり、気になった箇所とその理由を発表された。
昔大学のゼミでドラッカーを読んだことを思い出したが、違いは発表者が実社会での経験があること。経験に基づいたコメントはやはり説得力がある。欧米のビジネススクールのケーススタディーの感じだ。
モダレータの佐藤等さんの明快なコメントには本当に聞き惚れていた。佐藤さんはただものではありませんね。
今日の皆さんのコメントのポイントの一つは働くモチベーション。
知識人には挑戦の機会が働く動機であり、成果がないと嫌になる、とドラッカーは言っています。
たびたびこのブログでもメモしているように、日本人の働く喜びが国際的にみても低いことを私は憂慮しています。
佐藤等さんになぜそうなのかとお考えか、と伺ったら、「日本の経営者の意識が低いから」との答えを頂いた。
だとすれば「日本的経営」の病巣は深いですね。
『もしドラ』をヒントに学生に自分の加わっているチームや組織の活性化を考えてもらう課題を出したら、学生は予想以上に熱心に取組んでくれました。
クラブ、アルバイト先などの活性化を考えるよい機会になったようです。昨日の話では『もしドラ』の売り上げは100万部を突破したとか。
若者も含めて「組織の活性化」への関心は高いようですが、逆に一般的な日本の組織の問題点(たとえば挑戦の機会が少ないなど)の深さを示しているのかもしれません。
これに関連して、今日の日経ビジネスオンラインに紹介されている、ROWE(Results Only Work Environment)、「結果志向の職場環境」も興味深いです。