19日のスウェーデンの総選挙の結果は以下のとおりです。
保守中道4党 得票率49.3% (172議席)
「赤緑」3党 43.6 (157)
SD 5.7 (20)
現政権与党の勝利ですが、問題はSDが初めて議席を獲得したために、単独過半数に達しなかったこと。得票率が4%以下の小党には議席が与えられないスウェーデンの制度があるので、SDはほぼ20年ぶりの国会のニューフェイス。
SDは、移民受け入れ反対、民族主義を主張する急進政党で、現在スウェーデンの国会に議席を持つ7党は一致して「SDは相手にしない」と明言しています。
選挙結果の現実を受け、ラインフェルト首相(穏健党党首)は環境党に協力を打診したい、と発言しましたが、環境党は直ちにこれを拒否。
「SDに依存しない、SDを相手にしない」国会の構図が可能なのか、不透明感が高い選挙結果です。
水曜までフィンランドにいますが、またこちらの反響などをご報告します。