世界的な彫刻家・故イサム・ノグチの母親レオニーの生涯を描く映画レオニー(松井久子監督)が11月20日に公開される。
イサム・ノグチは札幌大通公園のすべり台やモエレ沼公園の基本設計者としても著名だ。
20世紀初め、レオニー・ギルモアは、米国留学中の日本人詩人・野口米次郎と恋に落ち、妊娠するが、米次郎は日本に帰国する。
レオニーは、シングルマザーとして子どもを育てる決意をして出産し、見知らぬ地・日本に渡った。愛した男性に裏切られる不幸を受け入れながら、レオニーは息子を異国で育てた。
後年、息子イサム・ノグチは〈地球を彫刻した男〉と評され、世界的に著名になった。
この映画はレオニーの波乱に満ちた生涯を描いている。
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この映画のラストシーンではイサム・ノグチの最後の作品となったモエレ沼公園で子どもたちが遊ぶ美しいの映像が流れる。地元の企業や札幌市等がロケも支援した。
2008年に中国で公開され大ヒットした中国映画「狙った恋の落とし方」は、道東を舞台とし、その後北海道への中国人観光客が激増した。
札幌や北海道は〈Leonie〉を二匹目のどじょう、と期待している。
(出所:北海道銀行調査ニュース2010.11月号)