東京都職員として2年2ヶ月夕張支援に派遣されていた鈴木直道さん(29)が、東京都職員を辞め、来年の夕張市長選に出馬することを宣言されました。
Japan Timesのインタビュー記事によれば、たとえ夕張市長になっても、年収は東京都職員時代の500万円から300万円に減るそうです。
鈴木さんは埼玉県出身で、縁もゆかりもない北海道・夕張に派遣されましたが、当初1年の予定を希望して1年延長されました。
新宿の都庁の高層ビルの中では得られない働きがい、生きがいを夕張で感じられたようです。
授業で鈴木直道さんの選択についての学生さんの意見を聞きました。
高校生の大半は、「自分なら安定した東京都の公務員の仕事は辞めない」と答えていました。
大学生は、「かっこいい選択だが、自分ならそのような選択は無理」との答えが多かったようです。
就職難、閉塞感が深刻な現在、学生の心境はよく理解出来ます。
私自身が約40年前に日本を脱出した時は、将来の生活とかは全く考えていませんでした。おそらく考える必要がなかった高度成長時代だったのでしょう。
その意味で、自由度が限定されている現在の若者には同情すると共に、申し訳ない気持ちです。
このような環境で夕張に未来を託される鈴木直道さんの選択には本当に感動です。同世代の若者のロールモデルになってほしいものです。鈴木さんのこれからに注目させて頂きます。