オランダに本拠を置くグローバル人材コンサルタント企業、Ranstad社はWorkmonitorと称する調査を四半期ごとに世界27カ国で実施している。18-65歳で週24時間以上働いている被雇用者(自営業者は含まれない)を対象にオンラインでの調査だ。
上のグラフは最新の結果(2010年11月に実施)の一項目である。質問はHow satisfied are you in general to work for your current employer? (現在の職場で働くことにどの程度満足していますか?)
日本は大変満足している+満足している人が39%で調査対象国中最低。
満足度が高い国は、オランダ(80%)、デンマーク(79)、ベルギー(79)、カナダ(77)、ノルウェー(76)などだ。
Ennova社のEuropean Emplyee Index®の 調査結果とも類似している。
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Ranstad社の Workmonitor調査は、昇進についての考え方も聞いている。
質問は、To what extent are you focused on getting a promotion? (昇進することにどの程度関心がありますか?)
結果は下のグラフである。
関心がない人の比率が高い国は、デンマーク(66%)、スウェーデン(66)、ノルウェー(62)、そして日本(61)である。
日本以外の3カ国は職場の満足度は高い。これは、〈昇進しなくとも、昇進以外に〉満足度の要因があるということだろう。私の推測では、北欧では、〈仕事の自由度、自主性、同僚とのコミュニケーション〉などを重視する人が多い。昇進して名目税込み給与が増えても、累進課税で手取りはそれほど伸びない、という税制の理由もあり、給与以外のモチベーションが大切になっている。
さて、日本人は職場の満足度も低く、昇進にも関心がないのを皆さんはどう解釈しますか?