今日はまず、『働く幸せー仕事でいちばん大切なこと』(WAVE出版)の著者、日本理化学工業株式会社大山泰弘会長の講演会。同社は従業員74人中55人が知的障害者。秋セメスターのゼミの〈働くって何だ〉プロジェクトでもケースとして取り上げさせて頂いた。
大山会長は、
人間の究極の幸せは、
人に愛されること、
人にほめられること、
人の役に立つこと、
人から必要とされること。
人間の幸せは、働くことによって手に入れることができる。(著書 pp.2-3)
ということを障害者から気づかされた、という持論を展開されていた。
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その後、渡邊舞さん(札幌学院大)、平井麻美さん(北海道教育大)らの主催の〈就活・野望年表セミナー〉にオブザーバー参加させて頂いた。
十余名の就活生を対象に、脳ブレーキをゆるめ、〈野望を書きとめることによって前に向う〉ことの大切さを熱く説いておられた。彼女らの話を聞いていると、何でも出来る、と思うようになってくる。究極の自己効力感だ。
自己効力感の源泉は、Banduraによれば、①自分の成功体験、②代理体験(ロールモデル)、そして③言語による説得、である。
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日本青少年研究所は、毎年、日米中韓の4カ国の高校生を対象に、意識調査を行っている。今日、今年の調査結果が新聞各紙朝刊に公表されている。
「私は価値のある人間だと思う」と答えた高校生は、日本が36・0%とワースト1位で、米国(89・1%)、中国(87・7%)、韓国(75・1%)の半分以下だった。「私は自分に満足している」への回答でも、米国(78・2%)、中国(68・5%)、韓国(63・3%)に比べ、日本は24・7%にとどまった。
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平井さんは4月から北海道の小学校教員になる。今日のセミナーのような授業をして頂ければ、日本の子どもの自己効力感、自己有能感も上昇することは間違いありません。2人は3月13日に開催されるEbetsuShift Forumの第一部でもプレゼンをされます。乞ご期待!