17日にフィンランドの総選挙が行われた。
今回の選挙結果の最大のポイントは、19.0%を得票し、一挙に第三位に躍り出た〈真のフィンランド人党〉(Perussuomalaiset, Sannfinländarna)。
真のフィンランド人党は2003年の総選挙で3議席、 2007年の総選挙で5議席(得票率4.1%)を獲得していたが、今回は国会の200議席中39議席を獲得する。
真のフィンランド人党はEUに懐疑的、国家主義、キリスト教、防衛、移民制限などが主な主張のようだ。
真のフィンランド人党の躍進は何よりも既存政党への不満と捉えるべきであろう。
現在の与党は補助金スキャンダルが明らかになり、Mari Kiviniemi首相の中央党は7.3%も得票率を減らした。野党の社会民主党は依然権力政党と捉えられているようだ。
今後、第一党の保守党が中心に連立政権を模索することになる。
昨年9月のスウェーデンの総選挙でもSD(スウェーデン民主党)が初めて国会の議席を獲得した。今回の真のフィンランド人党の躍進についてスウェーデンのビルト外相は不安要因だとコメントしている。