欧米政治の〈日本化〉by Economist

英国エコノミスト7月30日号の表紙の記事は

 

Turning Japanese -The absence of leadership in the West is frightening-and also rather familiar (日本化 −欧米の政治のリーダーシップの欠如は恐ろしい−そしてよく知られている)

 

欧州のユーロ危機、米国の債務上限引き上げの対応の迷走に対応しきれない欧米の政治家に対して、日本を反面教師として対比しています。

 

欧州でもアメリカでも政治家は経済停滞に陥るような行動をとっている。欧米のリーダーは厳しい選択を取ろうとはしない。誰もが、市場も、途上国のリーダーも、銀行も、選挙民ですらそのことは知っている。

 

世界はこの状況をかつて見たことがある。20年前に日本経済のバブルは崩壊した。それ以来、日本のリーダーはぐずぐずとしてポーズを取ってきた。政治的麻痺状態は80年代のバブル以上の危害を日本にもたらした。日本経済は成長せず、地域の影響力はしなびた。日本のGDPに対する公的債務は世界最悪で、米国の倍、イタリアのほぼ倍だ。このような状況が欧米の民主国に起ったなら、影響ははるかに大きいだろう。

 

エコノミスト誌は以下の解決策で記事を締めくくっている。

 

欧州の政治家は、緊急の債務問題のある国の再構築だけではなく、自国の腐敗その他の非効率を排除し、深刻な経済改革を行わなければならない。

 

米国の民主党は歳出のカット、共和党は増税を受け入れる必要がある。

 

日本の政治家は方向を変える多くのチャンスを持っていたが、長い間それを逃すにつれてより一層困難になった。欧米の同僚は日本の例を心に留めるべきである。