デンマークの総選挙(9月15日)

9月15日にデンマークで国会(Foketinget)総選挙が行われる。

 

デンマークの国会は1953年から一院制。179の議席は比例代表制。ただし投票総数の2%を得られない党は国会での代表権は持てない。現在11の党が議席を持っている。

1909年以来、絶対多数となった党はない。そのため立法は和解的で中間的立場を求める傾向があり、デンマークの政治が“collaborative democracy/協力的民主主義”と呼ばれる。

 

2001年11月の総選挙では、Venstre (自由党)と Det Konservative Folkeparti (保守党)による連立政権が右派のDansk Folkeparti (国民党)の協力を得たため、議会過半数が中道右派寄りとなった。2005年2月の総選挙で、この政権は信任を得た。

 

しかし、最近の世論調査によれば、今回は10年ぶりに政権交代の可能性が高いようだ。Lökke Rasmussen(自由党)現首相と野党のHelle Thorning-Schmidt(社会民主党)氏の戦いである。

 

2001年および2005年の総選挙では移民政策が主な争点であった。今回はそれに代わり、経済危機対策および住宅政策が争点になっている。

 

"世界一幸せな"デンマーク国民の選択が注目される。