OECD(経済協力開発機構)が国民の豊かさを測る幸福度指標の報告("How's life? "new report on measuring well-being)が12日公表された。
住宅、所得、雇用、地域の絆とネットワーク、教育、環境、政治行政、健康、主観的満足度、安全、ワークライフバランスの11項目をベースにしている。
5月に中間報告が出たが、今回は最終報告である。
日本は、所得、雇用、教育、健康などの指標で平均以上の位置にあるにも拘らず、生活の満足度が低い。(上の右のグラフ) 主観的満足度では、デンマーク、カナダ、ノルウェー、チェコ、スウェーデン、オランダがトップにある。
その一方左のグラフは「How are you feeling today?」という質問の回答で、日本人はデンマーク人、アイスランド人に次いでポジティブである。
質問の仕方によって〈ノーと言えない日本人〉〈遠慮、控えめ〉の気質が反映されているのかもしれない。
以下は本報告のfindingsの一部。
・通勤時間は南アフリカと韓国が最長で、アイルランド、デンマーク、スウェーデンが最短。
・社会的なコンタクトについては、ニュージーランドとポルトガルが一番アクティブで、ポーランド、フランス、ハンガリーが最下位にある。
・フィンランド、スウェーデン、デンマーク人は国内の緑のスペースに満足しているが、イタリアとトルコが一番不満である。
・ノルウェー、フィンランド、デンマークが最も政治的にアクティブで、60%以上が過去一年間に、政治家とコンタクトをとったり、陳情をしたり、圧力団体で活動したり、デモに参加した。トルコ、ポルトガル、ロシアが政治的参加率が低い。