スウェーデンのホワイトカラーの労働組合のTCOは、企業の人事担当者向けの育児休暇マニュアルを刊行した。
スウェーデンでも組織内で不利な扱いを受けたり、配置換えをされたりする不安から、育児休暇の通告を遅らせる労働者がいる。また出産を機に転職するケースも多い。
企業にはありとあらゆるマニュアルがあるが、育児休暇をとる従業員についてのマニュアルを用意しているスウェーデン企業はほとんどなかったそうだ。
TCOが作成した育児休暇マニュアルは、企業サイドにとっても育休をとる従業員に対して明確なメッセージを出すことの必要性などを説いている。
TCO は"klart jag ska vara hemma"(もちろん育休とります)という、とくに父親に育休消化を推奨するキャンペーンを展開してきた。
スウェーデンでは法律で480日の育児休暇(うち60日は父親のみが使用可能)が保障されている。社会保険による支払い総日数中、父親が22%、母親が78%消化している(2009年)。
日本男性の育児休業取得率は1.38%。男性取得者の8割は1ヶ月以下です。