現金は消滅?

スウェーデンに来るたびに感じることの一つは、お札や硬貨など現金を使う機会が日本と比べて少ないことです。

 

小額でもクレジットカード、ネット取引などが多く、現金で支払おうとすると不審に思われることもあります。スウェーデンのお札の最高金額は1000クローナ(約13000円)札ですが、ほとんど見ることがありません。

 

上のグラフは少し古いデータですが、日銀のホームページから見つけた国際比較です。日本の現金の市中流通額のGDP(国内総生産)比が、他の先進国と比べて高く、しかも増加していたことが分かります。

 

30日発表の日銀統計によれば、今年の年末の日銀券の市中流通残高は83兆9,970億円。

 

スウェーデンにおける現金の市中流通額のGDP比は、9,6% (1950) から2,9% (2010)に減少しています。(Riksbanken, スウェーデン中央銀行)

 

新たなキャッシュレスの支払いサービスがどんどん出現しています。現金は消滅する運命にあるのでしょうか。