AERAの 3月19日号に標記の記事を発見しました。
見出しは以下のように書かれています。
男は〈カネ〉女は〈自分〉
独身男女400人調査でわかった損得分岐点
非婚化が、手のつけられないほどに進行している。
結婚なんて損と言い切る世代の登場が拍車をかける。
何が損で、何が得なのか。
そもそもこのような調査が行われること自体、私にとっては大変なショックですね。
結婚は〈損得〉で計算するものになってしまったのでしょうか?
見合いの時代ならまだしも、今日見合いの形態はほぼ消滅しています。
恋愛結婚は愛情が意思決定の判断基準と思っていた私は間違っているようです。
アエラは未婚の男性で「結婚に利点はない」と答えた割合は34.3%と前回(05年)を 6ポイント近く上回った、という国立社会保障・人口問題研究所が2010年に実施した出生動向基本調査を引用しています。
AERAは今年2月20-39歳の未婚男女412人に「結婚の損得」についてのアンケートを実施しました。
「今の自分にとって結婚は得か損か」について、損派の割合は男性が約4割で女性は約3割。とくに20-24歳の男性は損派が49%と半分近くを占めています。
損派の男性は、結婚すると「損」になる要因としては以下を挙げています。
・経済的にきつくなる
・自分の自由に使えるお金が減る
・自分の時間が減る、持てなくなる
・自分の趣味を追求できなくなる
損派の女性は、結婚すると「損」になる要因としては以下を挙げています。
・自分の時間が減る、持てなくなる
・配偶者の家族(両親など)との人間関係がわずらわしい
・自分の自由に使えるお金が減る
・家事の負担が増える
極めつけは「配偶者の年収がいくらだったら浮気を許せるか」という質問。以下はアエラの記事の引用です。
「いくらでも許せない」という回答は男性のほうが10ポイントも高い。浮気はカネで解決出来ると考えるのは、女性のほうが多い。とくに得派の女性のうち、「1000-1500万円の年収なら許す」と答えた割合は4分の1。いかに結婚=経済的安定、と考えているかがわかる。
NIPPONもここまで来たか、という印象ですね。
先日の札幌白石の姉妹餓死事件もそうですが、人間としての基本的な思いやりとか愛情は消えつつあるのでしょうか。
非婚化の解決方法としてはたとえば、スウェーデン型ののsambo(サムボー、同棲、事実婚)はどうでしょうか。スウェーデンのカップルの3分の1はサムボー、3分の2は法律婚だが、9割以上はサムボーを経てから正式に結婚しています。(内閣府スウェーデン家庭生活調査)