カロリンスカ医科大学/ストックホルム大学のCHESS(Centre for Health Equality)の調査によれば、双子は学校で成績が良いだけではなく、犯罪や薬物に巻き込まれるリスクも少ないことが判明した、とDN紙等が報じている。
CHESSは一緒に育った13.400人の双子の成人を対象に調査した。
その結果、犯罪を犯す比率は一般より18%少なく、麻薬犯罪に巻き込まれる比率は21%少なかった。
調査に関わったAnders Hjern小児科医師は、双子は相互の共感能力に優れているのが背景ではないか、とDN紙で述べている。また、これまで双子は言語やアイデンティティーの発達が遅い(親がそれぞれの子どもにかけられる時間が少なくなるため)、などデメリット面に注目されてきたが、今回の調査はメリットの面に注目した、とも述べている。
双子は知能指数が一般よりも高くはないが、義務教育での成績は平均以上で、高等教育に進む比率も高い。
Anders Hjern医師はDN紙上で、「双子は学校では4つの耳で聴き、お互いに助け合っているのではないか。しかし卒業後は同じ職場で働く双子はほとんどいない」とコメントしている。