「分岐点−皆保険皆年金は結果か政策か」by 渡邉芳樹

渡邉芳樹氏(現在スウェーデンの日本大使)の著「分岐点−皆保険皆年金は結果か政策か」(社会保険実務研究所)が26日に刊行されます。以下はアマゾンの内容紹介です。私も早速予約しました。

 

著者は厚生省と厚生労働省で医療保険制度のエキスパートとして、また、年金行政の要として、数々の制度改正に携わった経験から、医療保険と年金の共 通点と相違点などを分析しています。例えば、「医療で伸び率管理制度ができなくて年金でマクロ経済スライドができた理由」「所得比例年金一本化ができて医 療保険一本化ができない理由」など、著者の経歴があって初めて可能になる視点です。

 

本書は専門誌の週刊「国保実務」に連載され たコラムを中心に講演や座談会をまとめたものです。我が国の社会保障は極めて不安定な立場に置かれ続けているとの認識の下、社会保障を「更に定着させ質を 高め持続させていくことに世界で尊敬される国としての国益があり、自らの社会を自らの負担で支え合う凛とした国の姿であると信じています」(「分岐点の連 載を終えて」より)と捉え、分岐点というタイトルには「自分が関与してきた近年の改革をめぐって少しでも現実の政策決定の分かれ目を感じていただくことで 社会保障が更に強固な国家社会の礎となるよう次世代のランナーにバトンを渡したい」(同)という思いが込められています。