昨日は社会的企業・起業コンペ選定・評価委員会の最終委員会。
〈地域課題を「宝」に変えて地域再生〉をキャッチフレーズに、2年間で北海道に合計123の社会起業家(うち東北8件)が誕生しました。
男女比は55:45。年齢層別にみると20代(13.8%)、30代(29.3%)、40代(24.4%)、50代(22.0%)、60代(10.6%)。起業の形態は、株式会社(23.6%)、合同会社(15.4%)、NPO(30.1%)、その他(30.9%)。起業の場所は全道各地および東北、と広範です。
性別、年齢、地域に関わらない社会企業家のパワーと熱意に私は圧倒された続けました。
このようなパワーがある限り北海道、そしてNIPPONの未来は明るい、と信じたいものです。
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事務局から、平成23年度三次補正予算で復興支援型地域社会雇用創造事業に32億円の予算が確定し、HIT(社団法人北海道総合研究調査会)も事業主体の一団体に選ばれた、との連絡がありました。
この事業は、被災地における起業と雇用を創造するため、社会的課題を解決するための新規性のある事業を行う「社会的企業」の起業や「社会的企業」を担う人材の育成を支援するものです。
われわれの関わってきた、上の「地域社会雇用創造事業」(平成21年度補正予算70億円)の実績を踏まえ、被災地での起業支援と復興に役立つ人材の育成を重点的に支援します。
私はこの「復興支援型地域社会雇用創造事業」に大きな期待を寄せたいと思います。
私は東北〈復興〉は、東北〈新生〉であるべき、と主張してきました。
NIPPONは誰もが認める閉塞状態の「課題先進国」。そのNIPPONは「想定外」の東日本大震災に見舞われました。
だとすれば、必ずしも以前の状態に戻す必要がある訳ではなく、この機会に、これまでは出来なかった、全く新しい「想定外」の手法で再生、新生すべき、との考え方です。
実際、たとえば11日の日経は「新産業が復興の力に」なっている、と報じています。
これまでチャンスのなかった若者、女性、起業家、そして〈社会起業家〉の出番です。
その意味で2012年度の「復興支援型地域社会雇用創造事業」には大きな期待を寄せたいものです。