"The Happiness Advantage" (幸せの利点、和訳版は『幸福優位7つの法則』)を昨年刊行したShawn Achor博士が注目されている。
Shawn Achor博士はハーバード大のポジティブ心理学者で、12年間の研究生活を経て現在Good Think Inc. の社長。
Shawn Achor博士は科学的にみて、幸せは利点であり、自分で選択出来るもの、と主張する。 成功の結果が幸せなのではなく、幸せを選ぶと成功に結びつく、という関係だ。
そして、幸せを選ぶために、たとえば以下のような行動を3週間続けることを提案している。
・感謝することを毎日3つ書く
・2分間のメディテーション (目を閉じて深呼吸)
・毎朝家族、友人などに感謝や賞賛のメールを書く
・10分間の運動
・過去24時間以内に最も有意義と感じた経験を2分間でメモする
このような「選択」が企業における売上げ、生産性、従業員のモチベーションを上昇させてい
ることが多くの事例で紹介されている。
たとえば、Ochsner Health System社で導入した「10/5 way」。患者に10フィート(約3m)
の距離に近づいたらアイコンタクトをとる。5フィート(約1.5m)の距離に近づいたら「こんに
ちは」と声をかける、という運動だ。 その結果、患者が知人にこの会社を奨める比率は5%
上昇したという。