野田佳彦首相は27日、ソウルで行われている第2回核安全保障サミットに参加し、東京電力福島第1原発事故を教訓とした原発の安全強化などについて演説する。
また「三つの教訓」の一番目に「想定外を想定する」を指摘するそうです。
「想定外を想定」というのは論理的に不可能ではないでしょうか? ある想定があれば想定外は無限の世界です。無限の世界を想定するのは不可能です。
野田首相の言いたいことは「3.11までは想定していなかったことも出来る限り想定しなければならない」ということでしょう。それと「想定外を想定する」は同じではないですね。
この表現が各国首脳に英語でどのように伝えられたのか、またその反応を知りたいものです。
(追記 27日夜)
官邸サイトに野田首相のスピーチの英文バージョンがアップされました。「想定外を想定する」はThe first is the importance of preparing for unanticipated risks. と訳されています。これは訳の方が一枚上でしたね。訳はオリジナルとは違って明解です。