都市計画に進出するIKEA

英国のThe Globe and Mail電子版によれば、イケアはロンドンで都市開発に携わっている。

 

今夏のオリンピックの会場に近いEast LondonのStrand Eastという地域にイケアは11ヘクタールの土地を2009年に買収した。

 

1200のマンション、ハイテク企業のオフィス、ホテルの建設が来年から始まるとのこと。

 

クルマは地下の駐車場に駐車し、地域内はバスだけが進入出来る。

 

イケアは店舗について不動産を自ら所有する方式で知られている。この地域も不動産はイケアが所有し、マンションなども賃貸システムをとる、とAndrew Cobdenプロジェクトマネジャーは同紙で述べている。

 

Harald Müller氏( Inter IkeaのLandProp部門長)は「イケアは長期的な投資を行っている点で不動産デベロッパーとは大きく異なる。スウェーデンで成功してきた自治体のような役割を果たす」と述べている。

 

スウェーデンのDN紙によれば、イケアはロンドンの他、Riga(エストニア)、 Bukarest(ルーマニア)、およびポーランドの2都市で同様のプロジェクトを進めている。

 

イケアは単なる家具小売業だけではなく、都市計画にも進化しつつあるようだ。

 

イケアの創設者Ingvar Kamprad氏(85)は、スウェーデンのSmålandsposten紙のインタビューで「妻を亡くしたが、今でも一番楽しいのは朝起きて働くこと。今でもイケアで大きな力を持っているかもしれないのは、次世代がシャイだから」と述べている。