20日の日経はデータ爆発の波をつかみ、快進撃を続ける米国IBMの記事を掲載しています。
ハードからソフト・サービスに軸足を大胆に移す改革が実を結び、2012年1~3月期は10四半期連続の増収増益となった。株価は3月、上場以来初めて200ドルを突破。時価総額は2310億ドル(約19兆円)と、この10年で5割増加した。
ビッグデータを言われる今日、従来のコンピューターシステムでは管理や分析が難しい「非構造化データ」が8割を占めるという。
IBM研究所の特命チームが4年の歳月をかけて開発したワトソンは、定型文やキーワードではなく、自然な文章で与えられる質問を理解し、書籍に換算して100万冊分の膨大なデータを3秒以内に分析して答えを導き出す能力を持つ。11年2月、米人気クイズ番組で人間の歴代チャンピオン2人に快勝し、その実力の一端を見せた。
米国ではすでに医療保険大手ウェルポイントや金融大手シティグループがワトソンの導入を決定。医療や金融に関する知識を学習させ、医師や銀行の営業担当者といった最前線で活躍する人々の「知恵袋」として、最適な治療法の選択や顧客サービ1の向上などに役立てるという。
「集計するのが仕事だった1900年代初頭のコンピューターが第1世代とすれば、プログラムできるようになった60年代のコンピューターが 第2世代。そして第3世代は自ら学習し、提案する。ワトソンはそのはしりであり、ビジネスを大きく変えることになる」(CEOロメッティ氏)
だとすれば、ビッグデータの時代、第三世代のコンピュータの時代、人間は何をすべきが大きな問題です。人間の(脳の)存在意義はコンピュータが出来ないことをすることですね。