安斎徹氏(早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程)の〈ワーク・ライフ・バランス5次元モデル〉という興味深い論文(日本労務学会誌第13巻第1号2012.2)を読みました。
会社生活・家庭生活・社会生活・自分生活に〈学習生活〉を加えた5次元のモデルです。
学習生活をWLBの次元の一つとする意義については、①学ぶこと自体に意義がある、②学習生活への関心が高まっている、③人材マネジメントの対象として既に織り込まれている、ことをあげられています。
そして①については、以下の論語を引用して、学びによる人間形成の視点が内包されている、と述べられています。
吾れ十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑わず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順う。
七十にして心の欲するところに従って、矩を踰えず。
②については、内閣府が毎年実施している〈国民生活に関する世論調査〉の中に〈充実感を感じる時〉という質問があるが、回答としては、家族団らんの時、友人や知人と会合、雑談している時、趣味やスポーツに熱中している時、ゆったりと休養している時、仕事にうちこんでいる時、に次いで、〈勉強や教養などに身を入れている時〉が入っていることを指摘されています。
ホイスコーレ札幌の様子からも〈学習生活〉の大切さを実感しています。
25日のホイスコーレ札幌は私の担当で、〈幸せについて考えるワークショップ〉。楽しみです。