Ed Diener, "Dr. Happiness"

Harvard Business Review 「幸福の戦略」(2012年5月号)のダニエル・ギルバート教授(ハーバード大・心理学部)とのインタビューで紹介されているエド・ディーナー教授の研究に関心を持ちました。(p.41)

 

エド・ディーナーによれば、ポジティブな経験の頻度は、ポジティブな経験の強さよりも、幸福度の予測材料としてはるかに優れているそうです。 (中略)

 

毎日、些細なことが十数回起こる人は、本当に驚くほど素晴らしいことが一回だけ起こる人よりも幸せである可能性が高いのです。

 

ですから、楽な靴に履き替えたり、奥さんに派手なキスをしたり、フライドポテトを一本こっそりつまみ食いしてみてください。些細なことのように聞こえますし、実際に些細なことです。しかし、その些細なことが大事なのです。

 

Dr Happinessはデンマーク人がなぜアメリカ人よりも幸福度が高いのか、についても研究されています。その結論は、「デンマーク人は既存のもので生活をエンジョイしており、隣人のことを妬んだり、何かをゲットしなければならない、というストレスがない。また個人主義指向の米国政府と集団主義指向のデンマークの政策の違いもある」( Biswas-Diener, R., Vittersø, J., & Diener, E. (2010). The Danish effect: Beginning to explain high well-being in Denmark. Social Indicators Research, 97(2), 229-246. doi:10.1007/s11205-009-9499-5)

 

Ed Diener教授は12日から公開される映画〈happy〉にも登場されるようで楽しみです。