World Internet Project - Third Edition (2012)は興味深いデータを多く含んでいる報告書です。
この調査はオーストラリア、チリ、コロンビア、キプロス、ハンガリー、イスラエル、日本、メキシコ、ニュージーランド、ポーランド、ポルトガル、スウェーデン、台湾、アラブ首長国連邦、英国、米国の16カ国で実施しています。
①インターネットの社会的なインパクトも調査する、②ネットを利用しない人についても調査する、という点などに特色がある調査です。
以下はこの報告書で印象に残った点です。
・インターネット情報の信頼性 スウェーデンはネットの利用率がトップクラスですが、ユーザーは必ずしもネット情報を信頼しているわけではありません。そのあたりを判断して利用しているようです。(この項目は日本は調査されていません)
・ネットのユーザーとノン・ユーザーの新聞を読む時間の違い 全般的にノン・ユーザーの方が新聞を読む時間が長い。
・ネットで請求書を支払うか Never(しない)と答えた人が日本は78%でチリと共に最高です。 私もスウェーデンの請求書は100%ネットで支払っていますが、日本では稀にネットで銀行振込をする程度。その理由は、①日本では通常の公共料金等の支払いは銀行口座からの自動引き落としを利用していること、②請求書の支払いは、コンビニ等で済ませることも多い、からでしょうか。
これらの他にもネットサーフィンの頻度、ネットと家族や友人とのコンタクト、ネットと政治行政など、興味深い調査結果が満載されています。