生徒間、学校間の格差の拡大ースウェーデン

スウェーデン教師連盟は5月3日に〈すべての子どものための学校、または一部のための学校?〉というタイトルの報告書を公表しました。

 

この調査は1999, 2003, 2007, 2011年に義務教育(9年間)を修了した合計399734人の生徒について、上位10%の出来るグループと下位10%の出来ないグループの成績を比較しました。

 

それによると、両グループの差は12年間に30%も拡がっています。

報告書では、その要因として、①保護者の教育水準、②外国からの移民の増加、などをあげています。

 

また自治体の間の格差の拡大も指摘されており、同連盟は、〈教育水準の平準化のために国がもっと責任を果たすべき〉と提言しています。 スウェーデンでは1991年に義務教育の責任主体が国から自治体に移行、分権化されました。