スウェーデンの人種差別撤廃の議論

6月6日はスウェーデンのnational day。1523年にGustav Vasaがスウェーデンの国王に選ばれた日で、1809年に憲法が制定された日でもある。

 

Dagens Nyheter紙でJasenko Selimović氏は「すべての国民が誇りと思える新たなスウェーデンらしさ」が必要、と訴えている。

 

誰のためのナショナル・デイ? アメリカの移民はすぐにアメリカ人と感じる。スウェーデンではそれに数世代もかかる。スウェーデンは連帯意識と共通のアイデンティティを創ることに失敗した、とし、以下のタクシーの運転手との会話の例をあげている。

 

(ストックホルム)

-どこの出身ですか?

-ソマリア

-ソマリアとスウェーデンのどちらがhomeですか?

-ソマリア

-自分がスウェーデン人と思いますか?

-全然。何世代もかかるよ。

 

(ワシントン)

-homeはアフガニスタン、それともここ?

-もちろんここ

-自分はアメリカ人と思いますか?

-もちろん! もしそうでなかったら?!

 

Jasenko Selimović氏は1968年ボスニアのサラエボ生まれ。1992年にボスニア戦争を逃れてスウェーデンに移民した。スウェーデンでは演劇の演出のキャリアと共に自由党員として政治活動も活発で、2010年からErik Ullenhag人種差別撤廃担当大臣の副大臣を務めている。