年収よりも家事・育児すると〈良い父〉−労働政策研究・研修機構調査

労働政策研究・研修機構の調査シリーズ〈第二回子育て世代全国調査〉によれば、年収よりも家事・育児の分担が〈良い父親〉への評価へとつながっている。

稼ぐ力よりも家事・育児の分担割合が父親としての評価上重要な加点要素である。家事・育児の半分以上を分担している父親に対して、母親の評価が「良い父 親」(67.7%)または「まあまあ良い父親」(20.3%)となっている。一方、家事・育児を全く分担していない父親に対して、母親の評価が「普通」 (41.4%)または「あまり良くない父親」(32.3%)となっている。「良い父親」の評価をもらっている父親の割合は、(父親の)年収が600万円以 上層(34.4%)と600万円未満層(32.3%)でほとんど同じである。

 

この評価は30年以上前にスウェーデンで私が父親になった時に痛切に実感したことでもあります。家事については、料理、選択、買い物などの他、ペンキ塗り、壁紙貼り、フローリングなどの大工仕事への評価が高いです。これは、スウェーデンでは手間賃が大変高いので、なかなか大工さんなどにお願い出来ない、自分でやらざるを得ない、という事情が関係していました。