SLSの会における待ちに待った石塚耕一先生(東海大・国際文化学部・デザイン文化学科教授)によるプレゼン。
テーマは〈文化が地域を活性化させる〉で、松前のケースでした。
松前は歴史があるが、かつて3万人あった人口も8千人に減少し、疲弊していました。
松前町は、①桜と城の町をPR、②書による町づくり、③教育の改革、の政策を目指していました。
石塚先生が赴任された当時の松前高校は、生徒数の減少、学力の低下、特色のない教育で、高校の廃校すらも懸念されていた状況でした。
石塚校長(当時)は4月の最初の職員会で、〈夢と文化を創造する学校〉の経営方針を打ち出されました。具体的には〈松前学〉〈書道教育〉〈国際教育〉の3本柱です。
そしてそれぞれの分野の具体的な教育が実行された結果、以下のような成果が出ました。
・生徒に自信と誇り
・不登校、退学、特別指導などがゼロに
・進路決定100%
・教員の意識の変革
・町と高校が輝き始めた
最後に石塚先生は〈未来を創るのが教育の仕事であり、文化が町を活性化させ誇りを与える〉と結論づけ、高校の校長に必要な資質を以下のようにまとめられました。
・時代の先を読む力
・現状を分析する力
・明確なビジョンの提示
・夢を実現させる実践力
・自ら決断を下す勇気
学力とは自ら学ぶ動機を植え付けること。
石塚先生のお話を聞いていると、現行のシステムでも〈何でも出来る〉というワクワク感を頂けました。
札幌で石塚先生がやりたいことは〈札幌の文化の活性化〉。
大いに期待させて頂きます。