4日のSR(スウェーデン国営放送)によれば、スウェーデン政府は欧州外からの留学生に対するスウェーデンの大学の入学許可の発行時期を早める旨、ヤン・ビョルクルンド教育大臣が発言した。
スウェーデンでは2011年度(秋セメスター)から、欧州域外からの留学生に対して授業料を導入した。
その結果、欧州域外からの留学生の数は8200人から 1700人に減少したとのこと。
その背景は、授業料だけではなく、大学からの入学許可の発行時期が遅いのが一因のようだ。
現在入学許可は7月に発行されており、その後希望する学生はビザの申請、住宅の手配などが必要となる。
8月の授業開始までには時間不足で、スウェーデンよりも先に入学許可を出す他国の大学を選ぶ学生が多い、との見方だ。
ビョルクルンド大臣は「入学までに3-6ヶ月の準備期間が望ましい」と述べている。
政府案は強制的ではなく、大学への「勧告」の性格で、あくまで欧州域外からの留学生のみを対象としている。スウェーデン人や欧州からの留学生については入学許可の発行時期の変更はない。