日本のブランドイメージ上昇中?

Reputation Instituteが6月に発表した今年の国の評判ランクでは日本は14位でした。

 

3分野16の指標からランキングをしています。

 

経済の先進性

・質の高い商品やサービスを生産する

・よく知られているブランドが多い

・世界の文化に貢献している

・技術的に先進性がある

・教育水準が高く、信頼出来る労働力

・教育を重視している

 

環境を重視している

・美しい国

・エンジョイ出来る国

・注目出来るライフスタイル

・フレンドリーで歓迎してくれる国民

 

政府の効率性

・企業活動によい環境を提供している

・政府の効率性がよい

・進歩的な社会経済政策をとってきた

・グローバル社会で責任ある行動をとっている

・安全である

・効率的である

 

このランキングでは世界の3大経済大国ではアメリカが22位、中国が44位で、大国中では日本は健闘していると解釈出来るでしょうか。

 

Reputation Instituteはランクが高い国ほど、①行ってみたい、②住んでみたい、③働いてみたい、④投資したい、⑤その国の製品やサービスを買ってみたい、⑥留学してみたい、という効果が期待される、としています。

 

日本の場合、①(観光)、④(FDIや有価証券)、⑤については、期待出来ても、②③については様々な規制からあまり期待は出来そうにありません。留学については政府も力を入れつつあるので、これからの動きに注目したいものです。

 

一方昨年秋に公表されたFutureBrand社のCountry Brand Index 2012-13によれば、日本はスイス、カナダに続き3位。前年よりも一つランクが一つ上がっています。

 

日本国のブランドイメージは悪くないようですね。

 

しかし、ブランドイメージとどの程度影響力があるかはまた別の問題でしょうか。

 

13日にオランダのDr Maaike Okano-Heijmans (Clingendael Institute)のセミナーに参加しました。近著 "Economic Diplomacy -

Japan and the Balance of National Interests" についてのお話でしたが、日本の経済外交の影響力ないし効果については残念ながら私にはあまりインパクトがあった、とは理解出来ませんでした。