スウェーデン国立劇場Dramatenで〈The Mental States of Sweden〉を観劇しました。
〈あなたの人生でスウェーデンの国立劇場で再現してみたい出来事はありますか?〉
という質問を多くのスウェーデン人やスウェーデン在住の外国人にインタビューをした結果の短編集。
スウェーデン国内の様々な地域、様々な年齢、様々な職業の方とのインタビューが登場します。
最後に登場したのはストックホルムで乞食生活をしているルーマニアからのジプシーの男性。〈あなたの人生でスウェーデンの国立劇場で再現してみたい出来事は?〉との質問に、〈大切な聖書、ルカによる福音書13-29〉を引用していました。
それぞれが〈ノンフィクション〉であるだけに、実感がこもっていました。
途中には観衆を巻き込むサプライズシーンもあり、指名されないかとドキドキの場面もありました。
全般的な私の印象は、肯定的よりも否定的な出来事が多かったと思います。
例えば、夫婦、親子、恋人などの関係の問題など。
逆に人生に満足あるいは幸せな出来事は少なかったようです。日本をはじめ多くの国で幸せについての議論が盛んですが、スウェーデンではそれほど話題にされていない気がします。
劇の中でも触れられていましたが、インタビュー相手の選択はスウェーデンの平均像を目指したものではなく、
あくまで主観的な芸術と捉えられるべきとのことでした。
それにしても、劇作家かつ演出を担当したMattias Anderssonさんの選択の基準などは知りたいものですね。
〈あなたの人生で国立劇場で再現してみたい出来事はありますか?〉
皆さんはどうお答えになりますか?
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