Vinnova(Swedish Governmental Agency for Innovation Systems)の〈社会の挑戦主導型イノベーション〉説明会。
このプロジェクトは2011年からスタートしました。
グローバルな社会問題を〈挑戦またはチャンス〉と捉え、これまでの伝統的な社会の部門や専門を超えたネットワークにより創造的な解決を支援するプログラムです。
キーワードは以下のように説明されました。
・国際的な課題であること。(スウェーデンからの輸出の可能性があること)
・社会の多くの分野、学際的なネットワークによる効率的な協働が行われること
・政治的なプライオリティが高いこと
・新たな解決策であること
具体的にはスウェーデンの課題で、国際的にもニーズの高い以下の4分野が選ばれています。
・未来の健康と医療
・持続可能で魅力的な都市
・インフォメーション社会 3.0
・競争力のある生産
〈社会の挑戦主導型イノベーション〉は以下の3つの段階で国からの支援が提供されます。
第一段階 期間は8-9ヶ月 50-60プロジェクトが選ばれる max 50万SEKを補助 (自己負担比率20%以上)
第二段階 期間は2.5年 10-15プロジェクトが選ばれる max 1000万SEKを補助 (自己負担比率50%以上)
第三段階 期間は2年 3-5プロジェクトが選ばれる max 2000万SEKを補助 (自己負担比率60%以上)
今日の説明会は第一段階の申請者向けで予算総額2400万SEKが来年5月に配算されます。
説明会では昨年第一段階をパスしてプロジェクトを遂行中の"Södertörtörnsmodellen-世界クラスの都市発展"の説明もありました。
KTH(王立工科大学)がコーディネーターとして産学官、ストックホルム南部の8つの自治体を巻き込んだ興味深いプロジェクトです。
日本でも例えば大学が中心になり様々な社会問題を創造的に解決しようとする動きが多くみられます。Vinnovaの〈社会の挑戦主導型イノベーション〉も参考になりそうです。