スウェーデンの中央銀行Rksbankenによれば、11月の現金通貨流通高は845億SEK(GDPの2.4%)で年初から10%以上減少しました。
今年は古い1000SEK, 50SEK札が来年から無効になる、という特殊事情もありますが、日本と比較すると現金紙幣や硬貨の流通高が少ないことが分かります。日本銀行によれば、10月の日銀券流通額は84兆1708億円、通貨が4兆5690億円で合計88兆7398億円(GDP比17.1%)でした。
先進国の中でも日本の現金通貨流通高の量は異常に多いようです。日本の特殊性は持続されるのでしょうか。現金の扱いにはもちろんマンパワーが必要です。現金を数えたり、保管したり、銀行へ持ち込んだり等々。逆に日本には現金の流通高を減らし、マンパワーも少なくて済ませる余地があるということでしょうか。
日本のATMはとても優秀で、どこでも引き出しだけではなく、預け入れも出来ますね。こちらでは預け入れが出来るATMは滅多にありません。銀行でも現金を扱わない支店が多く、キャッシュがあると困る状況です。このような状況も日本で現金が多いことに寄与しているのかもしれません。
スウェーデンではほとんどキャシュを使うことがないという実感です。子どもに対するお小遣いまで銀行振込が4割近くというお国です。