今日のDagens Nyheterの意見欄は Företagarna(中小企業連盟)専務理事の Elisabeth Thand Ringqvist氏の〈女性が社長の企業の利益率は低い〉という物議をかもすタイトル。
Företagarnaが125.000社を対象に実施した調査結果では、女性が社長の企業の利益率は7.0%(男性が社長の企業は8.4%) で12–17%低いということです。
スウェーデンでは取締役会における女性比率のクオータ制の導入などの議論が再燃しています。
Elisabeth Thand Ringqvist氏はこの物議をかもす議論を投げかけた理由として、スウェーデンでは被雇用者としての男女平等の賃金などの議論は盛んだが、雇用者(経営者)側の議論があまりされていないことを挙げています。
もちろん事実関係としてこのような数字が明らかにされることは意味があります。ただし、以下は私の意見です。
・女性社長の企業の利益率が赤字では困ります。企業が持続可能ではないからです。しかし、男性社長の企業より低いとは言え、利益は出しています。女性社長は利益率よりもたとえば従業員の働き方とか職場環境とかCSRとかを男性社長より重視しているかもしれません。つまり企業理念、経営方針の違いについてさらに男性社長と女性社長の分析が欲しいものです。