5月17日はノルウェーの憲法が制定された日で、ノルウェーにとっては特別な日です。
ノルウェーの憲法が制定されたのは1814年5月17日で今年は200周年。
ノルウェーの国王はもちろん、デンマーク、スウェーデンの王室等のゲストが参列してEidsvoll(オスロの北約60km)で盛大な式典が執り行われるようです。
ノルウェーは434年間デンマークとの連合関係にありましたが、デンマークはナポレオン戦争に敗れ、スウェーデンに譲ることになります。
1814年5月17 日ノルウェーの会議出席者が憲法を制定、クリスチャン・フレデリック(デンマークの皇太子)を王に選出しました。
7月26日にスウェーデンのカール・ヨハン王太子はフレデリックとノルウェーに対し、宣戦を布告しました。スウェーデンの陸軍は速やかに進攻し、ノルウェーは撤退を余儀なくさ れました。しかし8月7日には停戦交渉が開始され、ノルウェーはその憲法を認めることをスウェーデンに対して要求しました。その後スウェーデンのカール13世がノルウェーの新国王に選ばれたのです。
このような経緯から、スウェーデンの国王は当初憲法制定200周年記念式典への参加を断ったそうで、こちらで大きな話題になりました。
もう一つSvD紙はノルウェーの関連した大きな話題を報じています。
劉 暁波(りゅう ぎょう、リュウ・シャオボー)氏が2010年にノーベル平和賞を受賞して以来、中国とノルウェーの政治関係は冷えきっています。
ノーベル平和賞受賞者でもあるダライラマ14世がノルウェーのチベット委員会の招待でノルウェーを訪問するにあたり、ノルウェーはその対応に大変苦慮したようです。閣僚との面談は一切なし、ノルウェーの国会訪問も儀礼的なもので、議長も対応しなかったとのこと。