7月22日のSvenska Dagbladet紙は6月30日にドイツのハンブルグの都心にオープンしたイケアが好調なスタートをしている記事を掲載しています。
ハンブルグの都心Altonaの歩行者通り沿いにイケアはCitysotoreと言われる初めての都心型の店舗を6月30日に開店しました。
ドイツではとくに若者の間で脱クルマのライフスタイルが人気のようです。
イケアAltona店では電動自転車が無料で貸し出されます。または家具を自転車で配送するサービスもあります。
オープンから2週間の間にクルマで来店した顧客はわずか5%。95%は徒歩、自転車、バス、地下鉄を利用しました。店内には730台の駐車場がありますが、3分の2は利用されていないとのことです。
2週目の訪問客数は平日は1万人、土曜が15000人、ドイツではミュンヘンやハンブルグの郊外店の来客数に相当するとのこと。
AltonaのCitystoreは最低1年間評価され、今後ベルリン、ミュンヘン、ロンドンなど欧州の他の都市でも検討されるようです。
イケアの都心への出店には自治体や市民等から反対の声もあるようです。ハンブルグでもクルマ、騒音、排気ガスの増加への懸念から反論があり、2010年1月に市民投票がありましたが、結果は77%がイケアの進出を支持しました。ストックホルムでも南部のGlobenへの進出の計画がありましたが、環境や交通混乱を懸念する政治的反論が出ました。
AltonaのCitystoreはイケアにとって初めての都心型ストア。投資額は8000万ユーロで、郊外型の約2倍。売場面積は18000平米。半径3km以内の潜在顧客数は15万人。ドイツはイケアの最大のマーケット。売上げは約40億ユーロ、年間顧客数1億人、従業員(コワーカー)15500人。2020年までにドイツにさらに18店舗のオープンを予定している。
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7月17日にイケア仙台がオープンしました。こちらでその様子が観られます。
ビデオの最初の部分にイケア仙台オープンまでの経緯が説明されています。キーワードは〈復興支援〉明快です。 私も少しお手伝いさせて頂いた宮城県の保育園の先生方を対象にしたストックホルムでの創造性ワークショップの様子も4分40秒頃から出てきます。
この仙台のイベントを見て思うのは、札幌店がオープンするときのキーワードは何になるのか??? ということですね。
ハンブルグも越え、世界でもオンリーワンとなるようなキーワードをみつけてほしいものです。