昨年6月に発表された論文ですが、"Paying with Cash: A Multi-‐Country Analysis of the Past and Future of the Use of Cash for Payments by Consumers" (David S.Evans, Karen Webster, Gloria Colgan, and Scott Murray, 2013)を読みました。
France,Germany,Italy,Poland,Portugal,Spain,Sweden,Turkey,
theUnited Kingdom,the United Statesの10カ国を対象に、2000-2011の実績と2012-2022の予測を行っています。
この10カ国の2000-2011年の現金支払い実績は年2.4%増加しましたが、2012-2022年は0.9%の増加になると予測されています。
この10カ国の2000-2011年の現金支払いの比重は年1.6%増加しましたが、2012-2022年は1.5%減少すると予測されています。
国別にみると現金支払いのGDP比はスウェーデンが最低で7.4%、最高がトルコの41.8%。個人消費支出中の現金支払いの比率はスウェーデンが15.8%でトルコが 58.9%です。
スウェーデンがキャッシュレス化に向かっているトレンドが明確です。
こちらに生活していると現金を持ち歩くことがほとんどありません。
一方日本は世界の先進国中でも稀に見る現金社会のようです。
関連情報:"Sweden leads the race to become cashless society" by The Guardian 2016-06-04