"Diginomics - nya ekonomiska drivkrafter" (Diginomics-新たな経済のエンジン) というスウェーデンのSwedbankのエコノミストが書いた論文を読みました。
デジタル化は大きな構造変化であり、スウェーデンは他の国と比べ、大きな影響を受けています。EUによれば、スウェーデン、アイスランド、ノルウェー、デンマーク、フィンランドなど北欧諸国がインターネットを最も活用しています。
物理的な製品がデジタルサービスに移行し、マージナルコストはゼロに近づきます。
Diginomicsの生産性、労働市場、物価への影響は多大です。
世界におけるインターネット取引のシェアは3%(2005)から12%(2012)に増加しました。
同じ期間に国際電話におけるスカイプのシェアは3%から39%に増えています。
MOOCs (Massive Online Open Courses)、3Dプリンター、e-booksなどの利用が拡大しています。
小額の投資でグローバルなビジネスが可能になった一方、ミスマッチによる、技術革新についていけない労働力の失業が増加しています。
スウェーデンでは今後20年間に現在の職業の53%が無くなる、との報告もあります。
Diginomicsは物価にも影響を与えています。価格の比較が簡単に出来るようになり、消費者は最安値で買うようになりました。
スカイプやMOOCsなど”無料”のサービスが増加しています。 デフレスパイラルの懸念がスウェーデンでも議論されていますが、このペーパーの著者はDiginomicsも要因の一つ、と指摘しています。