Improving Schools in Sweden: An OECD Perspective

2013年末に公表されたPISAの結果を受けてスウェーデン政府がOECDに発注したスウェーデンの学校教育についての評価勧告レポートが5月4日公表されました


PISAのスウェーデンの結果は2000年にはほぼOECDの平均でしたが、2012年にはOECDの平均を大きく下回り、これほど結果が下降した参加国はありません。


OECDによれば、スウェーデンの学校は全般的なシステム変革を必要としています。教師や校長の資質を引き上げる国の新しい機関が必要です。


OECDは以下のような厳しい勧告を提言しています。


・学ぶ環境が生徒にとって十分挑戦的ではない。ずる休みも多い。

・教師の社会的地位が低い。教員養成課程(28の大学にある)が拡散しすぎて質が維持出来ていない。優秀な学生が集まらない。

・教育が地方に分権化されているが、その責任が不明瞭である。出来の良くない生徒の責任を誰がとるのかが不明である。

・移民に対する強力な支援が必要である。学校を選択する自由があるが、〈選択をしない〉生徒が多く集まる学校と、それ以外の学校間格差が拡大している。