Carl Philip王子とSofia王女の結婚式ースウェーデン王室への国民の信頼度と将来

6月13日(土)に快晴のストックホルムでCarl Philip王子とSofia王女の結婚式が執り行われました。

 

カール・フィリップ王子のスピーチには以下のような内容がありました。

 

〈2014年6月24日に私は人生でもっとも大切な旅をしました。ダーラナ県・ムーラのハローワークへ往復9時間クルマを運転して行ったのです。仕事を探していたのではなく、ソフィアのお父さんに結婚の許しを得るお願いに行ったのでした。〉

 

今回の結婚式をテレビで観ました。スウェーデン王室と一般国民の距離を全く感じさせず、〈普通の幸せなカップル〉と思わせる自然さでした。

教会での式のアーティストや音楽もカップルが好みで決められたそうで、全く伝統にとらわれないスタイルでした。

 

ソフィア王女はダーラナのÄlvdalenで育ち、ウェイトレス、ヨガ講師などを経て、2010年に南アフリカで支援を必要とする子どもたちのためのプロジェクトPlaygroundを立ち上げた、というキャリアの持ち主です。

 

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ヨーテボリ大学SOM研究所の調査によれば、スウェーデン王室への国民の信頼度は1998年をピークに下降を続けています。

その一方で大統領による共和制への支持は微増気味です。王制を維持したい、とする国民の比率は68%(2003)から54%(2012)に下降しているものの、依然過半数です。

 

今回のCarl Philip王子とSofia王女の結婚式のようなイベントはメディアや国民への注目を高め、王室への好感度も高めることでしょう。

しかし、Carl16世Gustav国王とSilvia王妃の3人のお子さんは今回ですべて結婚され、スウェーデン王室の次ぎの結婚式は早くとも20年後になることでしょう。

 

スウェーデン王室への信頼度がこれからどのように推移していくのか、注目されます。